2023/07/23

【その36】2019年度に約定したNISA枠は2023年末までの非課税枠なので注意する必要がある

 旧NISAは投資から5年で非課税枠が終了する

   旧NISAは商品を購入した年を含めて5年で非課税の優遇処置が終了します。

 旧NISA初期に投資した5年枠は途中で5年の再延長ができましたが、未来永劫ずっと非課税ではなく元々終了期限が決まっていました。

 更に新NISAが2024年から開始されますが、旧NISAの5年間の非課税状態の枠はそのまま当面の5年間の終了期間までは非課税であるものの、その後は通常の課税対象になります。


 2019年1月1日から12月31日購入分は2023年12月31日で非課税枠は終了。

 2020年1月1日から12月31日購入分は2024年12月31日で非課税枠は終了。

 2021年1月1日から12月31日購入分は2025年12月31日で非課税枠は終了。

 2022年1月1日から12月31日購入分は2026年12月31日で非課税枠は終了。

 2023年1月1日から12月31日購入分は2027年12月31日で非課税枠は終了。

 

非課税になる部分のNISAをどうするか

  長期投資を新NISAで継続するのが、課税を避けるうえで重要ですので基本的には旧NISAで購入した分を売却して、新NISAで買いなおすのが最善の手段です。

  積み立て分ではない部分のNISA(成長枠)で運用するのがリスクが低くてお勧めですが、旧NISAでは年間120万円までが非課税枠でした。新NISAでは240万円までが非課税です。

 株価が2倍になっていなければ、240万円の新NISAの成長枠の範囲内ですのでそのまま売却と購入で対応しましょう。

 240万円の新NISAの成長枠に収まらない部分が出てきてしまう場合ははみ出る部分(240万円)を超える部分は旧NISAというか課税対象枠のまま保持していても良いでしょう。

 課税枠で保持している株式は翌年以降で課税対象枠が余った場合に新NISAで購入しなおすまで保持したままにしておくのが長期投資の考え方です。

 課税対象枠なので配当も課税されますが、税引き後の配当金は新NISAでの再投資にまわしましょう。

 新NISAの非課税枠は1200万円ですが、1200万円の枠をすべて使っても配当だけで年金の不足分(月5万5千円)の配当を得ることはおそらく難しいです。

 ですので新NISAの成長枠を使い切った後は、通常の課税対象の証券口座でも株式を購入し続ける必要があります。

通常の課税対象口座と言っても、NISA口座を作った証券口座と同じものです。

 

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