株式投資での 長期保有に値する企業
10年単位で保有している企業の株式ですが、ずっと安泰なわけではありません。
30年以上前はコンピューター関連企業はサービス費用も賃金も高く、成長の見込める業種でしたが、今となってはプログラミングやSEのしきいが下がったためにだれでもプログラムを作ることができています。
賃金も30年以上前からは考えられないほど下がっています。
未来永劫安泰な企業は驚くほど少ない状況です。
しかし業種によってある程度、業績が下り銚子なのか、成長が見込める企業なのか、または長期で保有して問題なさそうな分野なのかは見えてきています。
できるだけ業績が安定していて、配当がそこそこある企業の株式を保有しましょう。
長期投資に向かなくなったらもっと長期保有に向いている企業の株にスイッチしよう
自分の保有してる企業の財務状況とこれからの収益の状況が長期的に見て怪しいという場合、多少の期間様子を見ると思います。
それでも長期で持つには危険だと判断した場合には、保有している株式を売却して別の優良企業の株式 を購入しましょう。
新NISAであれば、NISA枠の使いまわしができるので、株の銘柄をスイッチしてもNISA枠に収まっている範囲は株式売却と取得における利益は非課税ですし、その後配当があっても配当も課税されません。
念のため状況が良くなる可能性も考慮して、元の企業の株もちょっとは残しておきたいと思うこともあるでしょう。
その場合は一例ですが、元の株を取得した金額分(元本)は売却して、元本分を他の優良株にスイッチするのです。
つまり利益で得た金額分のみを、元の企業の株式として保険で取っておくというものです。
この場合はたとえ元の会社が残念な結果になり株式の価値が無くなっても、投資していた元々の元本は、優良企業の方にスイッチしているため、心情的には傷は浅いです。
人によっては、投資で当た利益分も半分だけ優良企業の方にスイッチしたい、などという考えもあるでしょう。
正解はありませんので、自分のやりたいように投資していくことで良いのです。
長期投資は分散が難しいのですが、このように企業によるリスクの多少によって投資金額を分けてみるのも方法です。
唯一無二の企業が安泰とは限らない
唯一無二の商品を扱っている企業が安泰とは限りません。
その商品の需要がなくなれば企業価値は消滅します。
それよりもオールマイティな商品やサービスを扱う企業の方が長期的には長続きしていくのではないでしょうか?
そういった意味だと製造業はさらに厳しい状況になってきました。
今はマイナス金利なので、銀行からの借金で設備投資しても利息は安いのですがこれからはそうもいかなくなりそうです。
(※2024年にマイナス金利政策は終了しました )
扱う商品にしても、受注から引き渡しまで長期間かかる商品の場合は、受注時の想定原価と現在の原価(材料の購入費)が大きく異なっているため、赤字が拡大した会社が多いようです。
ロシアリスクや為替の問題ですが、売価に転嫁できない商品を扱う企業は投資先には向かないのかもしれません。
世界情勢は刻々と変わりますので、長期投資といえども投資先の企業の状態は注意してみておくことは必要です。
現物株であっても、購入して放置して良いわけではありません。
2024年2月時点の日経平均の株価の主力はAI関連・半導体関連だが懸案もある
AIおよびAIに関する半導体(主に行列演算を同時実行するためにグラフィックボード)が日経平均の株価を押し上げています。
しかし生成AIも今はブラックボックスとして評価され万能であるかのうような市場評価ですが、製品自体は決してそんなことはありません。
生成AIを利用して検索エンジンは旧検索エンジンよりも優れているわけではなく、ミスリードに容易に騙されます。
今のところは日本もアメリカも生成AIに関連する企業が好調ですが、いつかは株価が落ち着くと見ています。
ちょうどテスラが蓄電機能に問題があり、株価が下落したことがあるように正当な評価の株価に落ち着くポイントがあると予想します。
現在はオーバーシュートのフェーズと個人的に見ています。
これから来る株価の小休止(ある程度の大幅な下落)を見越して、資金を準備する戦略も重要だと思います。
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