2023/05/04

【その12】種銭ができたらNISAを始めて、現物株で長期保有しよう

NISA攻略の方向性

 種銭ができたらNISAを始めてみましょう。

万人向けの投資は「現物株の長期保有」です。

年齢の高い方は、ハイリスク・ハイリターン型の投資は失敗した時のリカバリー時間が足りませんので、ローリスク・ローリターンを狙っていきます。

初心者にもおすすめできる投資方法です。

 

2024年から新NISAも始まりますが、現行NISAを始めても問題ありません。

新NISAとは投資枠が別ですので、すぐに始めても問題ありません。

 

証券会社を決める

 証券会社は自分の好きなところで大手の証券会社を選びましょう。

楽天経済圏などのポイント取得活動で有利な証券会社でも構いませんし、出金無料の対象銀行が増えた「AUカブコム」証券も良い選択です。

株の売買以外にも、銀行間の資金移動をする際にお得になるルートに利用することができますので今後何かと便利に使えます。

 

証券会社にNISA口座を開設しよう

スマホやPCから開設可能な証券会社が多いと思います。身分証明書は証券会社によって異なります。マイナカードが使えたり使えなかったりしますので免許証も準備しておきましょう。

氏名、住所、電話番号、身分証が必要になります。

 

蛇足ですが車に乗る乗らないに関係なく運転免許証は取得した方が良いです。

高齢になってからの取得は難しいものがあります。

車を所有する必要はなくても、車を運転できるかできないかで選べる仕事の選択肢が変わります。将来の可能性を広げることのできる各種免許・資格に関しては比較できるパフォーマンスがないほどコスパに優れていると考えます。

 

NISA枠で現物株の購入をしよう

株購入には2つの方法があります。

  • 手持ち銭の範囲で現物株を購入する
  • 信用取引(手持ち銭を担保に、元手の数倍から数万倍の借金をして株を購入する)


ローリスク・ローリターンの投資を目指しますので、現物株を購入しましょう。

信用取引は借金をして株式運用をすることが本質です。

借金ですので借入額に対して利息の支払いが必要です。株価が上がっているうちは良いですが下がり始めたらダブルパンチになります。(信用取引では株価下落時には、保有をしていなくても高値のうちに株を売って、値下がりしてから株を購入することも可能です。空売りと呼ばれるやり方です。)

 

どんな銘柄の株を現物で購入したらよいか

 現物株の長期保有とは、株そのものの売買価格の上昇を狙う(キャピタルゲイン)のではなく、配当金を狙う(インカムゲイン)ことを目的にします。

購入金額に対して、2%~5%未満の配当金の株を狙いましょう。

 

低すぎる配当金は投資をする目的に沿いませんし、高すぎる配当金(比率)も問題です。

株価に対して配当金の比率が大きい会社は、売り上げに対して配当金の比率が大きいとも読み取れます。

こういった会社は売り上げを再投資に回していくというよりも株価を維持するために配当を多くしていることになりますが、将来的に長期的な成長が難しい可能性があります。

長期保有する株としては配当ももらえて、成長も見込める会社にすべきです。


そして最も大事なことで一番難しいのですが、長期的に存在している会社の株を選ぶことが鉄則です。

なくてはならない業種の大会社ということになるでしょう。


アメリカではファースト・リパブリック・バンクが破綻するなど、比較的安全だと思われていた大企業でも経営破綻をしています。

アメリカで14番目の資産規模(28兆円)でした。

日本で28兆円規模の銀行は、資産規模7番目の「ふくおかフィナンシャルグループ」銀行です。

アメリカと日本では物価が3倍ほど違うので単純比較は難しいですが、今回の銀行破綻を受けて地銀は統廃合が進むのかもしれません。


そして日本の株式市場は金融緩和が長期間続き、そろそろ出口戦略が見えてきても良さそうな時期です。

 

日銀が買い入れているのは国債とETF。

ETFは売らなければ良いだけなので売却はまだまだ先送りしても良さそうだと思われます。

ETFは日本の株式市場の7%(51兆円)の保有で、一気に売ってしまうと株価が崩れる恐れもありますが、日銀には売却するメリットはほぼ無いので当面保有の一択でしょう。

ほぼというのはETFとはいえリスク資産ですので、価値が下がる恐れがあります。

株やETFは保有しているだけでリスクが発生しています。

しかし、配当2%でも定期預金に比べれば1000倍以上の高配当です。利用しない手はありません。

 

そういう訳で日銀が保有するETFで株価が一気に下落する 心配は当面は無いと踏んでいます。

安心して現物株を購入して良い局面です。


また国債は期限が来れば、国が買い入れて現金と引き換えをしなければなりません。

規模は581兆円です。ETFの10倍以上。こちらは期限が来た時点で持ち主に現金と引き換えに買い戻しをする必要があります。

こちらの出口戦略は株価にも影響を与える可能性がありますので、注視すべき問題です。


個人的な見解では、今後は国債取引が盛んになると考えられるので、証券会社や銀行の活動が顕著になるのではないかと推測しています。

個人的には都銀株の長期保有で進めています。


これまで定石だった、飲食料・製薬会社も決して安定してるわけではありません。

通信事業も投資が大きく必要になってきましたので、盤石ではなさそうです。


長期保有する際は、最初は3社程度の株を分散して保有することをお勧めします。

場合によっては最初の3年で配当がいまいちだったり、業績がいまいちだったりというのが見えてきます。

そうした時期に長期保有しない方が良さそうだなと思う株については、買った値段で売り払えるタイミングがやってきます。

あせらず時期を待って売り、また安全な株に投資をしていきましょう。




 ここから先の記事は株式投資をメインに記載します。




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