多数決の法則
2023年末までにトヨタ関係各社で問題が相次いでいました。
日野自動車の不正問題、豊田自動織機のフォークリフト用エンジン不正問題、ダイハツの不正問題、DENSOの燃料ポンプインペラーの強度不足問題
そして年初は元日から日本国内で石川県の震災と2日の羽田空港での航空機衝突事故。
私は2024年度の株式市場は下がると思っていました。日本国内も大変ですし、特にトヨタ自動車は構造的な問題を抱えていると思っていましたので。
ところが株式市場は初日の午前中こそ低迷な株価で始まりましたが、その後は株価はどんどん上がっていきました。
国内の個人投資家の多数は今年の株価は低迷から始まると読んでいたようです。
私もそうでしたので、2023年の終値からちょっと下げた金額で保有企業の株式を追加で購入しようとしていました。
2週間の間になんとかちょっとは下がって購入できるといいなぁというくらいの感覚でしたので1%ほど下げた値で指値にしていました。
始まってみたら1時間以内にすべて約定。
今年の新NISAの成長枠240万円は使い切ってすべて約定した勘定です。
わからないのは、トヨタ自動車も思ったより値下がりしていないこと。
今年に入ってから去年と比べてほぼ横ばいかちょっと株価が上がっている時もあります。
もしかしたら購入者が海外の投資家なのかもしれません。
いずれにしても「自分の感覚とは異なる株価を示すこと」はたびたびあるので1日の株価のハイ&ローを正解することも難しい状況です。
株価は多数決が原則ですから、多数派の意見が反映されますので当然ですが、このことから私は信用取引のデイトレードには向かないと再認識しました。
全く逆の金額の振れ方をしているので、信用取引をしていた場合は損失が青天井です。
身の程を知り、現物株だけで運用しようと改めて思った経験でした。
痛い目を見ないで再認識ができましたので良かったとは思います。
自分のセンスの無さも自覚することにはなりましたが。
今年は金融緩和政策を政府が終わらせる(ゼロ金利政策も終わる)予想が多数です。
その場合、一部の企業を除き、資金調達すると利息が今までより大きく発生しますから株価は低迷すると予想されています。
しかし今の状況だと株価が下がるとは思えず、それは主に海外の投資家が投資をしているためなのですが、円高と株高のダブル高値の状況になるかもしれません。
それは昭和60年代のバブル直前の不況、円高不況の様相を呈しますが、実際に不況になるのか給料も上がれば好況になるでしょうし予測が難しい状況です。
あらゆる状況になってもおかしくない、そんな状況にも見えます。
ただし、海外の投資家も年末か粘度末には利益を確定するでしょうから、いつまでも株価が上がるわけではないとも思います。
海外ではファイナンシャル的な年度末が3月ではない国も多いので、またこれも読みが難しいですね。
結局トヨタ株が下がらないのは、まだまだ日本株全般が割安だから というように外国からは見えているからかもしれません。
IMFの提言
2024年2月12日IMFより日本政府の政策へ2つの提言と1つの指摘がありました。
- 短期の政策金利を段階的に引き上げること
- 長期金利と短期金利に操作目標を設けるイールドカーブ・コントロールの枠組みを撤廃すること
- 「的の絞られていない減税は成長に及ぼす影響が限定的と考えられる」と指摘
2月中旬のタイミングでの提言は何か意味があるのか。
通常であれば上記施策で円安は是正方向、金利は上昇傾向、株価は下落傾向になります。
これまでの金融緩和政策の終わり予測の度に株価が下がりました。
単純な株価の推移ではないと予想されるものの、中期的には上記方向で相場は動くのではないかと予想できます。
あくまで自己責任になりますが、これらを目安に投資をしていただければと思います。
ただし、株安とはいっても全面安とはならずに株価の上昇する銘柄も存在しますので時期の予測と銘柄の予測をすることで、利益を得ることも可能だと思います。
腕の見せ所ではありますが、繰り返しますが自己責任になります。
十二支の中で辰年、巳年は世相が暗くなりがちな傾向にあると言われますが、ポートフォリオだけでも明るくできた良いなと思います。
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